薫風

薫風

2016.07.29

玄侑さんの「四季の公案」の中から抜粋させていただきました。

 

私たちは、目標を次々に設定して、それが叶ったときこそが幸せだと思っています。けれども

、願いなきことーこれが、最高の幸せではないかと思います。何か目標をもっていると、人は

熱くなるんです。「ねばならない」ということが多いと、蒸し暑いし風通しがよくない。

見る目が何色かに染まっていると、ものがちゃんと見えてこない。目標に向かって燃えていると、

極端に自分の都合によってものを見ているので、いい出会いのご縁がいただけないんです。

願いをもたず、いつもニュートラルな状態であれば、どんな出会いもちゃんと向き合う

ことができ、そこから何かが生まれていきます。ある意味で「願い」というのは、頭で

考える人為的な思惑なんですよ。「願い」をもつと、「こうであってほしい」という

前提条件を抱えることになるわけです。

そうなると、さっと応じられない。自然現象がくれるいろんなチャンスを逸してしまう。

荷物を大切に抱え込んでいるとき、上から柿の実が落ちてきたとするじゃないですか。

荷物を抱えているから、パッパッと掴めないし避けられない。ぼこぼこにぶつかってしまう。

後生大事に抱えているものが、対応力をいちじるしく落としてしまうんですね。

そもそも、自分の思惑なんてたいしたことはない。思惑通りにしか物事が運ばないという

ことほど、面白くないものはない。

人生は、思惑を超えたことが起こるから面白いんです。そこから、思わぬご縁がいただける

のです。だから、風のほうに合わせればいい。「風まかせ」「のらりくらり」が最も

素晴らしい。

そうすれば、思わぬ突風や逆風がやってきても、それもすべて薫風と受けとることが

できるはずですよ。

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