より良く生きるためにガンが現われる

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より良く生きるためにガンが現われる

2016.05.30

今日は、玄侑さんと外科医である土橋重隆氏の対談「死と闘わない生き方」から抜粋させていただきました。

土橋氏は切るだけの外科医ではなく、その仏教的な背景から、ホスピス、心のケアを重視されるお医者さんです。

 

土橋:低体温と低酸素・・体にとってはすごくストレスの多い状態ですよね。こうした状態が続くとミトコンドリアの

働きが鈍り、細胞分裂をうながす細胞の働きを過剰にさせてしまう、その結果できるのがガン細胞であると。

玄侑:ええ。だとすれば、自分の体の変化に適応しようとして、必死に頑張っているのが、ガン細胞ということになりますよね。

土橋:生きていくなかで、必要があってそうなったという・・。

玄侑:どちらにしても敵じゃないわけです。白血球でやっつけるものでも、せせらぎで流してしまうものでもない。

土橋:確かに。どちらにしてもひどい扱いを受けてますね。

玄侑:それよりも大事なのは、やはり環境というか、生き方ですよね。たとえて言うならば、ひねくれた生徒が教室の

片隅にいるわけですよ。そこにちゃんと理解をもったまなざしを向けてやると、そんなに悪させずに済む状態に戻るというか・・。

土橋:わかります。更生するわけですね。

玄侑:そういう気持ちでガンに接しないといけないんじゃないか。排除しようなんてもってのほかで、「ひどい環境に

して悪かったね」とお詫びから入るしかないんじゃないか。最近そういう感じがすごくするんですよね。

土橋:これまでの自分を酷使してきたような生き方を、何らかの形でチェンジする。その結果、ガンが増える環境が

改善されていく。

玄侑:その結果、末期であっても治ってしまうことがあると・・。

土橋:そうですね。こうした生き方の問題に気付いた人が治っていくというか、患者さんを調べていくとそういう

症例は結構ありますね。ただ、私はもう少し進めて、「ガンは長生きするために存在している」と感じるんです。

玄侑:・・長生きですか?

土橋:生命には、生きたいという本性があると思うんですね。死にたい生命なんかないわけで。一つ一つの細胞に

宿った生命がもっと生きたいと思っている、ガン細胞だってそうだと思うんです。生きたいと思ってるはずなんです。

玄侑:たぶんそうでしょうね。でもそれが、全体としての長生きとどう関係するんですか?

土橋:ガンになることで、ある程度、時間の余裕ができますね?脳血管障害などとは違って、最低でも数か月

とか数年という余裕があります。自分の生き方を見つめ直す、更生する時間が用意されているわけです。

玄侑:ガンになることで?

土橋:ええ。だから、適応現象という表現よりも、私はガンは必然性をもって現われている、という感じがする、

そういうイメージがあるんですね。

玄侑:なるほど。

土橋:必然性があるというのは、もちろん、死ぬための必然性じゃなくて、生きるための必然性。体全体から見ると

そういう必然性をうながす働きをガン細胞は持っている。つまり生命を長生きさせようとしているのです。

玄侑:間違って生まれたものでは、もちろんないと?

土橋:教室から一人の悪い生徒を排除するんじゃなくて、全体を配慮することで、教室全体が良くなっていく、

自分自身が良くなっていく、そうした変化のきっかけになりますよね。だとしたら、より良く生きるために

ガンが現われているとも言えるはずです。私もこれまで、たくさんのガン患者さんのヒストリーをたどってきましたが、

そういう「良くなるために存在している」という視点ってとても大事だなと思うんです。

 

たいへん面白い対談ですが、わたしもガンと宣告されてからの生き方が大事だとおもいます。

それまで生きてきた何十年よりも、何十倍、何百倍もの濃縮された正しい心の生き方ができるとおもいます。

私は、ガンになっても手術、抗がん剤、放射線療法は一切受けるつもりはありません。

慈愛に満ちた、飾らない心で、人生の集大成を迎えることができればこれほど幸せなことはないでしょう。

 

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