中陰(あるいは中有)

中陰(あるいは中有)

2014.11.9

皆様ご存じのように、中陰とは人が亡くなってから49日までの間、すなわち魂が生と死、

陰と陽の狭間に存在している期間と考えられていますが、正確にはこの世での生を終えて

次の身体を得るまでの過渡期であり、そのあいだは身体的な裏付けなしに何らかの意識の

連続体が存在しえる、と仏教は考えています。

死んだら終わりだとか、死んだらすべてが無になる、と思っておられる方も多いでしょうが

古代から現在、未来永劫と葬式や49日の法要や定期的な法事は続けられるでありましょう。

これは取りも直さず、死んだら終わりではなく、魂や精神は存在し続けることを意味しています。

 

現世はせいぜい100年足らずですが、私はこの中陰は何百年あるいは千年単位であるとおもって

います。ですから今世は来る来世への準備期間である仮の状態と考えてもよいかも知れません。

いわゆる俗世ですので、この俗世での出来事に一喜一憂するのではなく、この俗世での準備期間の

あいだに悪いことをせず、正しい精神を鍛え、自分の魂を磨くことが最大に大切なことと思っています。

 

昨今政治家の不祥事や、医者にあるまじき行為をする医者も見受けられますが、こんな短い今世に

おいて、小さな、しょうもないことに尽力するぐらいなら、もっと己の魂をみがいて自分の精神を

高める努力をすれば、必然、世の中がよくなることは自明であります。

 

長い長い中陰をへて、いつか魂・精神は新たな肉体に宿りますが、そのときには、まちがいなく

今世よりもすばらしい精神をもつ人間に生まれかわっていることでしょう。この輪廻を繰り返して

いけば、今世という俗世間も精神的にレベルの高いものとかわっていくとおもわれます。

そうでないかぎりは、永遠に、殺人、麻薬、政治家の不祥事等などのニュースが果てしもなく続き

何の進展・向上もなく、まったく意義のない俗世間がつづきます。

 

最後に皆様には、今生きている今世は、長い長い来世への準備期間である、仮の姿であることを

覚えていただきたいものです。

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