胡蝶の夢

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胡蝶の夢

2017.10.26

今月もわが玄侑さんの書「やがて死ぬけしき」から抜粋させていただきました。

 

荘周(荘子)が蝶になって飛んでいる夢を見ました。夢で別の人や別の生き物になっていた

などどいう経験は、皆さんにもあるかと思います。目が覚めてみたら、当然ながらまた自分

だったのです。そのとき、ふつうは「あ、夢で私が蝶になって飛んでいたんだな」と思うわけ

ですが、荘周は、それもそうだけれども、もしかすると今の自分も、蝶が見ている夢じゃないのかと

思ったのです。「すると、これもまた覚めるのではないか」というわけです。

覚めたときに、蝶になっているのか、別のものになっているのかはわからないけれども

今、この現実だと思っているものが唯一の現実なのか、そうではなくて、状況が全く変われば

「ああ、面白い夢だったな」というふうにこの今という時間が思い返されるのではないか、と見ています。

荘子は、この見方が、どんな現実に対しても当てはまるのではないかといいます。夢を

振り返ってみると、私は蝶になっているときには蝶そのものの心になって楽しんでいた。今は荘周という

人間の心で生きている。でもこの先、どんな変化があるかはわからない。わからないけれども

その変化に応じた心で楽しんでいくしかないね、というのが胡蝶の夢の趣旨だろうとおもいます。

 

たぶんわたしも彼岸にいってからは、今のこの現実と思われている時間を、懐かしい夢として

思い起こすのではないかと考えています。

現世よりはるかに長い来世からみると、この地球上に存在して、苦の人生を歩んでいる我々の現実は

仮の姿なのでしょう。

夢の途中なのでしょう~

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