花咲(わら)う、被災地の櫻と復興

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花咲(わら)う、被災地の櫻と復興

2019.08.30

写真を撮られた青柳健二さんによりますと

「これまで私は多くの被写体をカメラにおさめてきたが、櫻を撮ったことはなかった。

撮ろうという気持ちが起きなかったのだ。けれど、被災地で懸命に咲く櫻に、私は

「命の木」の美しさを感じ、初めて撮りたいと思った。「津波や放射能なんかに

負けるものか」と必死に生きる被災者の姿ともダブって見えた。」と仰っている。

 

この素晴らしい櫻の写真に文章で解説を行っているのが我が玄侑さんです。

「震災で大きく地面が揺れたため、東北の櫻の多くは根切れを起こしているに違い

ありません。太い根が切れてしまうのは、木にとっては大きなダメージになります。けれど、その年もその翌年も櫻はきれいな花を咲かせました。たくましさに感じ入ります。

震災以後、実生(みしょう)の櫻を育てるという活動が起こっています。実生というのは、

種から発芽して生育した植物のことです。苗を移植すると、主根が一度切られてしまいます。

主根を切って側根を増やすのは移植の際の一つの方法なのですが、いちばん長生きするのは

主根を切らず、種を植えた場所で育った木なのです。

そうした木が「この土地で生きるんだ」と我々を励ましてくれているように思います。

放射能被害で福島を離れた人々は今現在、五万人あまりいます。いったん出て戻ってきた

人たちもいますが、いずれにしろ、「ここで生きるんだ」と決心した人間に、植物は

いろいろなことを教えてくれます。

動物と植物の違いは、都合のいいところを動き回って生きるか、ある場所に固定して

生きるか、です。

植物は一つの場所を動くことなく、自分自身を変化させて生きていきます。夏の櫻の

鬱蒼とした様子は葉を落とした冬のときとはまったく違います。一年のあいだに、大きく

変化する日本の木は、一つの場所で四季をいう大きな変化に合わせて生きているからです。

そういう意味では「自分を変化させてこの土地で生きる覚悟」のようなものを植物は

わたしたちに教えてくれます。

 

この青柳さんの櫻の写真と玄侑さんの文章は、

微力ながら福島を支援させていただいているわたしに

「あの瓦礫は過去、櫻は未来。必ず復興できる!」

と語っているようにおもえます。

皆様にも是非、読んでいただきたい。

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